一般社団法人・日本ダイカスト協会と一般社団法人・日本アルミニウム合金協会の合同研究開発部会において、本テーマによる論文で優秀賞を戴きました。
論文優秀賞『高延性と低凝固割れ感受性を両立した自動車構造部品用非熱処理型Al-Mg-Mn系ダイカスト合金の開発』(鋳造工学第94巻第11号掲載)
当社取締役 大池より
欧州自動車産業界のラグジュアリー自動車メーカーは過去20年前から車体の軽量化に取り組み、車体用の高耐食性および高靭性のアルミニウム合金を開発。車体の全てをアルミニウム合金を使って製造する技術を確立して来ました。車体の部位によってはダイカスト工法を使って製造。強度特性を引き上げる為に、溶体化処理といった熱処理工程を伴う技術的難易度が非常に高い製造をしています。それに対してアルミニウム合金を扱う日本産業界を代表する企業が集まって、欧州に対抗し得る非熱処理状態で高耐食性および高靭性を有するアルミニウム合金の研究開発を進めて来ました。昨今では塩害地域で雨水を被る車体であっても、高耐食性を有するアルミニウム合金の材料特性を活かした電動化部品が欧州自動車産業界を始め日本国内でも流行し始めています。当社は本活動に積極的に参加し、共同研究する皆さんのお知恵も拝借しながら自社内でTRY評価を繰り返し実施。本共同研究成果をまとめた論文は、公益社団法人 日本鋳造工学会から2023年度論文優秀賞を戴きました。これまでの共同研究取り組みには、当社関係者の多くの皆さんにTRYなどにつき御参加、御協力を戴きました。表彰対象が会社名義では無くて研究者名義となるために当社研究者代表3名で登録と成りました。美濃工業㈱として表彰戴いた賞です。
【共同受賞されたみなさま】
早稲田大学 学生 永田益大 様
早稲田大学 学生 加藤青空 様
早稲田大学 学生 宍戸拓真 様
早稲田大学 学生 土屋蒼 様
(一社)日本アルミニウム合金協会 前-顧問 北岡山治 様
㈱大紀アルミニウム工業所 技術部 前-部長 大城直人 様
ものつくり大学 名誉教授 西直美 様
日産自動車 パワートレイン生産技術開発本部 主管 林憲司 様
鋳造工学会 事務局長 神戸洋史 様
ものつくり大学 教授 岡根利光 様
マラヤ大学 学生 Muhammad Khairi Faiz 様
美濃工業株式会社 生産技術部 野中直樹 様
美濃工業株式会社 技術部 小池貴之 様
美濃工業株式会社 取締役 大池俊光 様
(所属は受賞当時のものです)